雨の日はステンドグラスを眺めながら
長い雨の季節を迎えると、私は梅の実の収穫が待ち遠しくてソワソワする。 窓から眺める梅の実は、翡翠色。
庭で収穫した青梅は砂糖で漬けて梅シロップに、リキュールに漬けて梅酒に。
「夏になったら、かき氷にかけて食べたい!」
「水で割って氷を入れて飲むんだよ!」
シロップが出来上がるのを待ちきれない子どもと一緒に、瓶の中で眠る梅を毎日覗き込むのも、毎年恒例の風景です。
育てているベリー類が色づくと、そのまま食べたり甘いソースを作って朝のヨーグルトにかけたり。
記憶に刻まれる雨の季節の味は、甘酸っぱい。
梅雨時期は大好きな庭仕事ができないので、私は渋々窓拭きを始めたりします。
古い家の窓ガラスは、レトロな昭和の板ガラス。
なにしろ安普請の家だから、あちこちからガラスを寄せ集めてきたらしい。
いろんな模様のガラスが、窓に・引き戸に・ドアに・障子に、はめ込まれているんです。
庭から部屋へ、部屋から廊下へ、昼も夜も光は自在に通り抜ける。
うん、暗い雨の日もそんなに悪くない。
ところ変わって、こちらはビクトリアンクラフトの店内。
大きな窓にはアンティークのステンドグラスが飾られて、優しい雰囲気。
雨に濡れる緑も、このガラス越しに眺めると、一層美しく見えちゃう。
透明で無表情な窓も、ステンドグラスを組み合わせると素敵。
物憂い雨の日も、静かに穏やかに時間が流れていきます。
昭和のガラス、ステンドグラス。
同じ窓ガラスでも、まるで雰囲気が違うのですね。
ステンドグラスというと、私は教会の壮大なステンドグラスをイメージしてしまうんですが、
20世紀に入るころのイギリスでは、店舗や一般家庭の住宅でも通りに面したドアや窓にステンドグラスを組み込んで、室内に光を取り入れてきたんだそう。
なんてオシャレな時代だったんだろう!って、アンティークのステンドグラスを見るたびに思います。
画像:ステンドグラス
ヨーロッパのインテリアが美しいのは、光と影の使い方が日本と違うからだと思う。
ランプ・シャンデリア・ミラー、そしてステンドグラス。
「霧のロンドン」なんて言葉もあるけれど、霧や曇りで薄暗い日も、ステンドグラスの窓から差し込む光はきっと美しかったはず。
ステンドグラスの光には、人の心を惹きつける魔力がある。
画像:ステンドグラス
こうやって眺めていると
風景に溶け込んで存在を消してしまう透明ガラスと違って、アンティークのステンドグラスは「私を見て!」って言っている感じがする。
デコボコしたり華やかな色ガラスがキラキラと輝いて、視線を釘付けにしてしまうのです。
ああ、やっぱりアンティークのステンドグラスって、オシャレです!
アンティークのステンドグラス
見た目が透き通っているからか、実際に触ってみるまでは全く思いもよらなかったのだけど、
ステンドグラスって重いのです。
画像:ステンドグラス
そうよね、ガラスって重いわよね。うっかりしてたわ。
そして次に私はこんなことを切実に心配するのです。
「割れちゃったらどうしよう~」って。
だって、
悩みに悩んで選んだ大切なステンドグラスが割れちゃったら、絶対悲しいもの。
ガラスって割れるんです。
どうでもいいような安いコップなんて20年使っていても割れないのに、とっても素敵で気に入っていて大切にしているものほど割れちゃうことってありますよね。
少なくとも私は割っちゃう自信がある。(/ω\)いや、むしろ自信しかない。
もちろん、しっかりメンテナンスされたステンドグラスだから、そうそう簡単に割れるわけじゃないってわかっているけれど
最近松本でも地震が多いし、やっぱり心配です。
さあ、大事なことなのでもう一度書きますね。
「割れちゃったら、どうしよう」
答えは1つ。
ビクトリアンクラフトに修理に出してください。
ご自宅への出張修理は出来ないのですが、
当店へ送っていただいたり・お持ち込みいただいたステンドグラスは、職人が大切に修理いたします。
画像:ステンドグラス
20世紀の職人の手から、100年後、21世紀の職人へとバトンタッチ。
100年前の光を今でも楽しめるって、すごい。
イギリスのステンドグラス職人も、まさか自分の作ったステンドグラスが100年後に日本の職人に修理されるなんて想像もできなかったでしょうね。
スペシャルな場所に
「役に立たないものや美しいとは思わないものを家に置いてはならない」というのはウイリアム・モリスの言葉。
確かにモリスはたくさんの美しいものをこの世に生み出したけれど、
彼もまた、裏切りへの怒りや嫉妬、焼けるような感情を抱えながら生きたはず。
人生って美しいものばかりじゃない。
ビクトリアンクラフトのそばを流れる川だって、晴れた日は澄んでキラキラするけれど、雨が続けば簡単に泥色に濁ってしまう。
そして私も、ときにはドロドロとしたもの汚いものも全部抱えながら、一生懸命生きていくしかない。
だからこそ、
美しいもので心を満たしたいし
心に輝きを与えてくれるものを傍に置いて暮らしたいって思うんです。
だって、こんなに綺麗なんだもの。
あとは椅子とテーブル、そして窓から差し込む光があれば
ほかに何も要らない。
雨が続く季節は美しいステンドグラスを眺めて暮らしましょう。
時を越え海を越え、めぐり合ったステンドグラスは運命の1枚。
きっとステンドグラスのある場所が、これからの人生のスペシャルな場所になる。
5年後も10年後も、もっと先まで。
色褪せることなく、あなたとあなたの家族の毎日を素敵にしてくれる。そんなアンティークをビクトリアンクラフトはお届けします。
ご紹介したステンドグラスはオンラインショップでも販売中です。
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